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ケトコナゾールの効果について

ケトコナゾールは、皮膚の常在菌であるマセラチア菌に対する強い抗菌作用を持ち、ふけや痒みの原因となる脂漏性皮膚炎や粃糠性脱毛症の治療に使用される薬剤ですが、最近の研究では抗真菌作用以外に、発毛作用や皮脂の抑制作用も有ることがわかってきました。

【ケトコナゾールの発毛作用
AGA・男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)は、以下の様な経路で産生されています。

プロゲステロン ⇒ アンドロステンジオン ⇒ テストステロン ⇒ ジヒドロテストステロン

上記の【プロゲステロン⇒アンドロステンジオン】の変換はCYP17と呼ばれる酵素が行っており、ケトコナゾールはこのCYP17の働きを阻害して【プロゲステロン⇒アンドロステンジオン】への変換を抑制し、結果的にジヒドロテストステロンの産生を抑える効果が有る事がわかっています。

つまり、ケトコナゾールはAGA治療において重要な【テストステロン⇒ジヒドロテストステロン】の変換阻害薬であるフィナステリド(プロペシア)のさらに上流でのDHT産生抑制作用を持ち、フィナステリドと併用することでより強力な抗DHT作用による発毛効果が期待出来ます。

【ケトコナゾールの皮脂抑制作用
また、ケトコナゾールは毛包からの皮脂の分泌率を低下させる働きも持っています。皮脂の分泌量と毛髪の太さにはマイナスの相関(皮脂が増えれば毛が細くなる)が有ることがわかっており、ケトコナゾールには成長期の毛髪を太くする効果もあります。

上記の【発毛作用】や【皮脂抑制作用】によって、ケトコナゾールは抗DHT作用によって成長期の毛髪を増やし、なおかつその毛髪を太くするというフィナステリドやミノキシジルに劣らない発毛・育毛効果を発揮する可能性が高い、という事が最近の研究で明らかになってきました。

実際に1998年には「2%ケトコナゾールシャンプーと2%ミノキシジルの外用は効果が同等である」(※1)という報告や「フィナステリド単独、2%ミノキシジル外用薬の単独使用よりも、フィナステリド+2%ケトコナゾールシャンプーの併用の方が治療成績が良い」(※2)等の論文が2002年に発表されています。

※1(Pierard-Fraichimont,C De Doncker, P Cauwenberg , G.,et al)
※2(Comparative efficacy of various treatment regimens for androgenetic alopecia in men. J Dermatol 29)

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